Grand Seiko The next step forward 2017年、＜グランドセイコー＞はさらなる高みを目指して ブランドの進化と継承を象徴する「初代グランドセイコー　リミテッドコレクション」を発売

セイコーウオッチ株式会社(代表取締役社長 兼 CEO：服部 真二、本社：東京都中央区)は、2017年、国産腕時計を代表する＜グランドセイコー＞を、さらなる高みへ導くため、全ての商品において、「Grand Seiko」ロゴを12時位置に冠するダイヤルデザインに変更し、レディスモデルやスポーツモデルにも商品領域を拡充しながら、個性をより鮮明に打ち出したブランドとして展開していきます。

そして、ブランドの進化と継承を象徴するコレクションとして、1960年に誕生した初代モデルを現在のグランドセイコーが持てる最高の技術と進化したデザインでよみがえらせた「初代グランドセイコーリミテッドコレクション」4機種を数量限定で、3月24日（金）から、国内および海外市場において順次発売いたします。

＜グランドセイコー＞は、1960年の誕生以来、高い時間精度、見やすさ、使いやすさ、耐久性といった腕時計の本質を高い次元で追求・実現し続け、長期間ご愛用いただける最高峰の腕時計を目指し、弛まぬ進歩を重ねてきたブランドです。「メカニカル」、「クオーツ」に加え、双方の技術・技能の蓄積を融合した独自の機構「スプリングドライブ（※1）」の3つの機構からなるコレクションは、2010年から本格的にグローバル展開を開始し、世界中で高い評価を得ています。近年ではレディスモデルのラインアップも拡充し、さらに、2017年からは新たなステージに向かい、Grand Seikoロゴを12時位置に冠するダイヤルデザインに一新するなど、ブランドとしての魅力をさらに高めています。

今回のコレクションは、初代モデルの造形を当時と同様に現在のグランドセイコーが持てる技術の粋を注ぎ込んで復刻した「復刻デザイン」3モデルと、初代モデルを進化したデザインと新たな素材を用いて現代的にアレンジした「現代デザイン」1モデルからなります。

初代グランドセイコー

＜グランドセイコー＞は、1960年、世界に誇る最高の腕時計を目指して誕生した日本で初めての高精度高級腕時計ブランドです。当時、最も高精度なスイス公認歩度検定局によるクロノメーター規格（優秀級）と同等の精度を実現した「グランドセイコー 25石」（初代モデル）を1960年12月18日に発売しました。初代モデルは80ミクロンの14Kの金貼り仕様で、当時の小売価格は25,000円でした。その後、セイコー初のプラチナ素材を採用したモデルを小売価格140,000円でごく少数だけ発売しました。

商品の特徴

初代グランドセイコー リミテッドコレクション2017「復刻デザイン」

初代グランドセイコーはダイヤルの12時の位置にGrand Seikoのロゴを冠することで、他のセイコー製品とは一線を画す存在であるという姿勢を示していました。まさに、これからのグランドセイコーが目指す姿を体現していた初代モデルを読み解き、当時と同じく、現在のグランドセイコーが持てる技術の粋を注ぎ込み、オリジナルを超える商品を実現することで、新たなステージへと進むブランドの姿勢を示します。復刻デザイン3モデルに共通する特徴は次の2点です。

• 初代モデルのケースサイズ（外径35.0㎜）をより現代的な38.0㎜にサイズアップ
  

• 初代モデルのミネラルガラスの形状に、より忠実な新形状のデュアルカーブサファイアガラスを作り上げることで、初代モデルが醸し出す格調高くも柔らかな雰囲気を再現しつつ、これまでにない広々とした解放感と、視認性の向上を実現しています。
  

プラチナ999製モデル

ごく少量だけ製造されたプラチナモデルを、純度の極めて高いプラチナ999で復刻しました。オリジナルを超える商品を実現するため、初代モデルの中で最も希少性の高い凹型に加工したGrand Seikoロゴを、今回のプラチナ999製モデルのみに採用した18Kゴールド製のダイヤルに彫刻することで、初代モデルを上回る美しい凹型ロゴを実現しています。また、当時採用されていた18Kゴールド製のアワーマークとその証である6時位置のスペシャルダイヤルマークを初代モデル以来初めて再現しており、これまでにない美しい輝きを放ちます。
さらに、このモデルには、既存のモデルにも採用されているキャリバー9S64を平均日差+5秒～−1秒（静的精度）の特別精度に調整されたものを搭載しています。全国のセイコープレミアムブティックおよびセイコープレミアムウオッチサロン、海外の一部店舗でのみ販売する希少性の高いモデルです。

18Kイエローゴールド製モデル

初代モデルの金貼り仕様だったケースを、現代の高級時計にふさわしく、18Kイエローゴールド素材で復刻しました。プラチナ999製モデル同様に18Kゴールド製のアワーマークとその証であるスペシャルダイヤルマークを採用しています。凸型に加工したGrand Seikoロゴを新たな手法で再現することで、初代モデルが持つ、めりはりのあるGrand Seikoロゴを実現しています。

ステンレススチール製モデル

ステンレススチール製モデルでは、18Kイエローゴールド製モデルと同じ凸型のGrand Seikoロゴを採用する一方で、グランドセイコーの象徴である「獅子の紋章」をかたどった18Kイエローゴールド製のワッペンを裏ぶたに取りつけています。

商品

＜グランドセイコー＞ 初代グランドセイコー リミテッドコレクション2017 「復刻デザイン」

［共通商品仕様］

ガラス素材：デュアルカーブサファイアガラス（内面無反射コーティング）
防水性能：日常生活用防水
耐磁性能：耐磁時計（JIS耐磁時計1種）
ケースサイズ：［外径］38.0㎜（りゅうず部含まず）［厚さ］10.7㎜（SBGW253のみ11.2㎜）
アフターサービス：メーカー保証 保証期間3年間
※グランドセイコーは、全ての商品において、2017年3月24日販売分より保証期間が3年間となります。（従来は2年間）

［ムーブメント仕様］

メカニカルムーブメント キャリバー9S64
巻上方式：手巻
時間精度：平均日差+5秒～−3秒（静的精度）
※携帯時の精度目安は、日差+10秒～−1秒
※SBGW251のみ特別調整精度　平均日差+5秒～−1秒（静的精度）
パワーリザーブ：約72時間（約3日間）
石数：24石
振動数：28,800振動/時（8振動/秒）

初代グランドセイコー リミテッドコレクション2017 「現代デザイン」

初代モデルにおいては、ムーブメントだけでなく外装の素材や品質、デザインにも、当時のセイコーが持っていた最高の技術が注がれていました。この「最高を追求する」というコンセプトを継承しつつ、進化したデザインと新たな素材を用いて、初代モデルを現代的にアレンジしたものが「現代デザイン」です。

商品の特徴

初代モデルのデザインに現代的な解釈を採り入れたケースフォルム

初代モデルが柔らかな雰囲気とシャープな造形をあわせ持っていた点を踏襲しつつ、胴のサイズをガラス縁や裏ぶたよりも一回り小さくすることで、ガラス縁と裏ぶたの端面を美しく際立たせるとともに、実際の厚さよりも薄く感じさせるデザインを実現しました。

美しく、硬く進化したチタン素材「ブリリアントハードチタン」

このモデルには、先進的なチタン合金素材「ブリリアントハードチタン」を新たに採用しました。この素材は、JIS2種の純チタンと同様に軽量なうえに、ステンレススチールと比較した表面の硬さ（ビッカース硬さ※2）が約2倍で、傷がつきにくいのが特徴です。また、表面を熟練の研磨師が施す「ザラツ研磨（※3）」で磨き上げることで、白く輝くような美観を得られる点も、従来の純チタンにはない特徴です。

新キャリバー「9S68」が実現する開放的なダイヤルデザイン

大型ケースにも対応する新開発ムーブメント「キャリバー9S68」によって、さらに日付表示が見やすくなりました。広々としたダイヤルを最大限に活かす長い針と、12時位置にレイアウトされたGrand Seikoロゴが、新たなステージへ進むグランドセイコーの「継承と進化」を堂々と体現するデザインです。

＜グランドセイコー＞ 初代グランドセイコー リミテッドコレクション2017「現代デザイン」

［商品仕様］

ガラス素材：デュアルカーブサファイアガラス（内面無反射コーティング）
防水性能：日常生活用強化防水（10気圧防水）
耐磁性能：耐磁時計（JIS耐磁時計1種）
ケースサイズ：［外径］40.5㎜（りゅうず部含まず）［厚さ］13.6㎜
その他：ねじロック式りゅうず
アフターサービス：メーカー保証 保証期間3年間
※グランドセイコーは、全ての商品において、2017年3月24日販売分より保証期間が3年間となります。（従来は2年間）

［ムーブメント仕様］

メカニカルムーブメント キャリバー9S68
巻上方式：自動巻
時間精度：平均日差+5秒～−3秒（静的精度）
※携帯時の精度目安は、日差+10秒～−1秒
パワーリザーブ：約72時間（約3日間）
石数：35石
振動数：28,800振動/時（8振動/秒）
付加機能：日付表示機能

（※1）スプリングドライブ
機械式時計と同様にぜんまいのほどける力を動力源としながら、ICと水晶振動子により正確に精度を制御するセイコー独自の駆動機構です。「メカニカル」と「クオーツ」それぞれの長所を併せ持ち、電池が不要であること、温度変化や衝撃・振動など外部環境の影響をほぼ受けない安定した時間精度、さらに、流れるように滑らかな秒針の運び（スイープ運針）が特徴です。
（※2）ビッカース硬さ
硬さを表す尺度の一つで、ダイヤモンド製の剛体を押込んでできるくぼみの大小で硬さを評価します。
（※3）ザラツ研磨
研磨剤に代わる副資材（サンドペーパーなど）を貼った円形の定盤を回転させ、そこにケースを押し当てて面をならし、ゆがみのない平面を生み出すための下地処理技術です。