2012年9月26日
プレスリリース

世界初ソーラーGPSウオッチ<セイコー アストロン>9月27日世界同時発売を記念し銀座・和光の時計塔がブルーに! 〜1969年、クオーツ腕時計誕生以来の、腕時計史における第二の革命がはじまる。〜

セイコーウオッチ株式会社(社長:服部真二、本社:東京都港区)は、ソーラーGPSウオッチ<セイコーアストロン>6モデルを、2012年9月27日(木)より日本をはじめ世界同時に発売を開始いたします。

<セイコーアストロン>は、セイコーが構想から約10年の歳月をかけ「世界中どこでも正確な時間を刻む、とまらない時計」をめざして商品化した、外部充電を必要としない世界初の自己完結型ソーラーGPSウオッチです。通常のウオッチの運針の1000倍から10000倍の消費電力を必要とするGPS衛星からの位置情報受信を可能にするため、通常の5分の1の低パワーで駆動するGPSモジュール、新設計のリング型構造の高感度アンテナをはじめ、主要な部品を開発いたしました。また、位置情報受信時には、捉えた衛星の数をユーザー自身が視覚的に体感することができる、高い「感性価値」を併せ持った製品です。現在、ウオッチとしては最多レベルとなる約100件の特許を申請中です。

発売を記念し、9月26日(水)~10月8日(月)の間、セイコーの発信基地である銀座・和光(中央区銀座4丁目)の中央ウィンドウに、約50台のタブレットPCによる巨大な地球のオブジェが出現します。また宇宙空間に浮かぶ地球をイメージしたブルーカラーで時計塔をライトアップし、腕の上で宇宙からのシグナルを体感する<セイコーアストロン>の世界観を表現します。

【セイコーアストロン】新開発技術とデザインコンセプト

セイコーの腕時計の歴史は「正確な時計」の追求とともにありました。機械式からクオーツへ、そして、時刻を自動修正する電波時計が登場する中で、次世代の時計として「世界のどこでも正確な時計」を目指しセイコーは開発を担当するセイコーエプソン株式会社と共に新たな挑戦を開始しました。そして構想から約10年をかけ、標準電波受信地域でのみ時刻修正を行う従来の電波時計と異なり世界全39のタイムゾーンに対応する時計が誕生しました。

「世界のどこでも正確な時計」を実現したコア技術
<独自開発による超低消費電力のGPSモジュール>

時計が現在地を確認し、常に正確な時間を表示するためには上空約2万kmの軌道上にある4基以上のGPS衛星からシグナルを受信する必要があり、受信機能を持たない標準的な腕時計との比較で1000倍から10000倍、標準電波(長波)を受信して時刻修正を行う電波時計との比較では約200倍という膨大なパワーが必要になります。そのためには携帯電話のように定期的に外部からの充電を行い、消費電流に見合う大きな電池を搭載しなければならず、実用性と外観の美しさを同時に求められる腕時計で商品化することは極めて困難でした。解決の糸口は最もエネルギーを消費する衛星捕捉の「受信時間」を短縮することにありました。時刻修正では最短6秒で受信を行い、受信条件が悪い衛星に対しては過度の追跡を行わず、効率よく処理を行う腕時計用のGPSモジュールを独自に開発し、汎用のGPSモジュールに対し受信時の消費電流が約5分の1となる飛躍的な省パワー化を実現しました。

<新発想で実現したリング型高感度アンテナ>

<セイコーアストロン>は地球をステージにアクティブに活躍する人のスタンダードウオッチです。開発当初よりビジネスシーンでの着用を想定し、メタルのケースに装着感を重視したスタイリングを目指しました。ここで課題となったのがアンテナでした。GPSで広く使用されているチップアンテナ、厚みのあるパッチアンテナはそれぞれ、メタルケース内での受信感度不足、大きさの問題があり、腕時計への搭載には、全く新しい発想でアンテナの設計、格納場所の確保が必要となりました。こうしてたどり着いたのが、丸い腕時計ケースの外周部分に格納するリング型の高感度アンテナです。さらにベゼル(縁)部分には傷がつきにくく洗練された輝きをもちながら、電波受信には金属素材に比べ有利な条件となるセラミックス素材を採用し、ダイヤルリングの下にアンテナを配置することで、アンテナの受信感度を最大限に高めることに成功しました。

<低パワーと安定したエネルギー供給を確実にする新電源システム>

リチウムイオン電池は小型で軽く蓄えられる電力量が大きいため、携帯電話など多くの小型情報機器で使用されていますが、充電・放電しすぎると壊れやすいという特性があり、電池の早期劣化を招かないよう、電池を保護するためのICが必要です。<セイコーアストロン>では、時計サイズ用の小型サイズの新型リチウムイオン二次電池を採用し、さらに携帯電話用に比べて約1/10のパワーで駆動する新ICを開発しました。

太陽光検出と受信メモリーにより効率的な自動時刻修正を行うスマートセンサー

エネルギーの残量や、これまでの受信状況を判断して効率的な自動時刻修正を行う機能、「スマートセンサー」を搭載しています。

  • 太陽光などの強い光を検出したとき、原則として1日に1度、自動時刻修正を行います。
  • 冬季など衣服に隠れる時期や、日照時間が短い地域、天候などにより光に当たりにくい時間が続いたときは、最後に強制時刻修正(またはタイムゾーン修正)に成功した時刻をより条件がよい受信のタイミングとして記憶し、その時刻に自動時刻受信を行います。

エネルギーが十分にある状態であれば毎日受信を行いますが、エネルギー残量が少なくなると、自動時刻修正を行う間隔が長くなります。また、充電不足、あるいは機内モード(受信オフ機能)では自動時刻修正は行わないように設定されています。

宇宙とのリンクを体感する「感性デザイン」

腕時計は実用品であると同時に、ユーザーが長く身につけることで愛着を感じる情緒的な価値をもつ商品です。<セイコーアストロン>の開発にあたっては、テクノロジーを利便性だけでなく感性に訴求することが必要と考えました。GPS衛星捕捉という「見えない」機能を表現するため、<セイコーアストロン>は受信時に、秒針が旋回し、ひとつ、ふたつと、捕捉した衛星の数をリアルタイムで示し、はるか上空を巡るGPS衛星とのリンクをユーザー自身が視覚的に体験することができるようにしました。また、ダイヤルは深遠なる宇宙空間に見立て、立体感を強調する多層構造にするとともに、ダイヤルリング上には放射状に広がるインデックスを配し、宇宙から降り注ぐ光や信号を象徴した造形としました。

商品仕様

<セイコーアストロン>LimitedEdition2012:2012年9月27日(木)発売予定

品 番

希望小売価格

インデックス

ケース・裏ぶた素材

バンド素材

SAST001
限定2,500本 

262,500円
(税抜き250,000円)

ピンクゴールド

ブライトチタン
(硬質コーティング、ベゼルはセラミックス)

ブライトチタン
(※1)(硬質コーティング、交換用強化シリコンバンドつき)

<セイコーアストロン>レギュラーモデル:2012年9月27日(木)発売予定

品 番

希望小売価格

インデックス

ケース・裏ぶた素材

バンド素材

SBXA003

199,500円
(税抜き190,000円)

ホワイト

ブライトチタン
(ベゼルはセラミックス)

ブライトチタン

SBXA005

ゴールド

SBXA007

210,000円
(税抜き200,000円) 

ホワイト

ブライトチタン
(硬質コーティング、ベゼルはセラミックス) 

ブライトチタン
(硬質コーティング)

SBXA009

152,250円
(税抜き145,000円)

ブルー

ステンレススチール
(ベゼルはセラミックス)

強化シリコン

SBXA011

157,500円
(税抜き150,000円) 

ホワイト

ステンレススチール
(硬質コーティング、ベゼルはセラミックス)

  • 2013年4月23日より品番を変更しました。

【全モデル共通仕様】

・ケース素材 サファイアガラス(スーパークリア コーティング)(※2)
・防水性能 日常生活用強化防水(10気圧防水)
・耐磁性能 耐磁時計(JIS耐磁時計1種)
・サイズ [ケース外径]47.0mm [厚さ]16.5mm
・アフターサービス メーカー保証保証期間1年間

(※1)ブライトチタン
セイコー独自のチタン系金属素材ブライトチタンは、ステンレスの約60%の比重で軽量化を実現しました。さらに硬さは通常の純チタンの1.5倍と堅牢性が高く、錆にくい、アレルギー問題が少ない、仕上げが美しいなどが大きな特徴です。
(※2)スーパークリア コーティング
光の反射を約99%以上抑制する新開発の透明被膜を、ガラスの表裏両面に施した独自の無反射コーティング処理です。太陽光や照明がまぶしい環境下でも、ガラスの存在を意識させません。また、表面の防汚膜により汚れがついても簡単に拭き取ることができます。

【ムーブメント仕様】

ソーラーGPSムーブメントキャリバー7X52
・時間精度 平均月差±15秒(受信できない状態で、気温5℃~35℃において腕につけた場合)
・受信機能 GPS衛星電波受信によるタイムゾーン修正機能(39タイムゾーンに対応)
スマートセンサー(自動時刻修正機能)、強制時刻修正機能、受信結果表示機能、捕捉衛星数表示機能
受信オフ機能(機内モード)
・その他機能 ソーラー充電機能(パワーセーブ時約2年駆動)
針位置自動修正機能
パワーリザーブ表示機能
ワールドタイム機能(39タイムゾーンに対応)
パーぺチュアルカレンダー機能(2100年2月28日まで)
サマータイム(DST)機能
デュアルタイム表示機能

  • セイコーアストロンの品番、価格などについては3月5日に発表済です。今回は発売日、詳細技術情報の発表となります。また、「世界初」は2012年9月現在当社調べによるものです。
【銀座・和光ライトアップイメージ】

お客様からのお問い合わせ先
セイコーウオッチ(株) お客様相談室 0120-061-012

<セイコーアストロン>の特設サイト
http://www.seiko-watch.co.jp/astron/special/

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