高級ウオッチブランド<クレドール>から高度な象嵌技法「ピクウェ」を駆使した華麗な女性用限定モデルを発売~日本女性の美しさを鹿の子百合(かのこゆり)と揚羽蝶(あげはちょう)のモチーフで表現~
セイコーウオッチ株式会社(社長:服部 真二、本社:東京都港区)は、高級ウオッチブランド<クレドール>から、日本の美しい自然風景をモチーフに高度な象嵌(ぞうがん)技法「ピクウェ」を駆使した限定モデル3機種を、6月8日(土)より全国のセイコープレミアムウオッチサロン(2013年2月現在21店舗)にて、その後8月9日(金)より全国の<クレドール>取扱店で発売いたします。
<クレドール>ジュリ 18Kホワイトゴールド、18Kピンクゴールドモデルは希望小売価格がそれぞれ2,520,000円(税抜き 2,400,000円)、2,415,000円(税抜き 2,300,000円)で限定各30本、<クレドール>シグノ ステンレススチールモデルが504,000円(税抜き 480,000円)で限定200本です。
<クレドール>は、日本人の感性と精緻を極めた技術により、豊かな個性を持つ高級ドレスウオッチのシリーズとして1974年に誕生しました。フランス語で「黄金の頂き」を意味するその名前に相応しく、ムーブメントから細かな部品のひとつひとつに至るまで、厳選された素材に名工の技術を注ぎ込み、その美しさと品質を守り続けています。
商品の特徴
今回のモデルは、日本の美しい自然風景から、特に「春と夏」を象徴するモチーフで「JAPAN BEAUTY」を表現した特別なモデルです。「日本の美意識と匠の技の融合」を意味するこの「JAPAN BEAUTY」のテーマは、クレドールのブランド価値を体現するテーマとして、継続的に訴求を行っています。「匠の技」には昨年に引き続き塩島敏彦(しおじま としひこ)氏による「ピクウェ」の技法を採用し、ピクウェ独特の柔らかい輝きでモチーフを表現した美しいモデルに仕上がっています。
ピクウェ(piqué)の技法と歴史
ピクウェは、蝶貝・べっ甲・象牙・水牛等の有機素材の表面に模様を彫ってくり抜き、貴金属・貝などを嵌め込む、象嵌技法の一種です。16世紀末頃から聖職者への献上品としてフランスで作られたのが始まりと伝えられ、19世紀頃まで一部の貴族や富裕層向けに宝石箱や家具などが作られていました。19世紀半ば頃になると、装身具や宝飾品が登場して脚光を浴び、一般の人々の手に入るようになり流行したと言われています。しかしながら、ヨーロッパを中心に約300年間に渡り愛好されてきたピクウェは、19世紀末頃になると時代の変化とともに歴史から姿を消し、その技術も職人とともに消失してしまいました。製作方法が伝承されていなかったことも影響し、技術が途絶えておよそ100年、多くの宝飾職人が復元を試みましたが、その技法の再現は難しく幻の技法とも呼ばれていました。宝飾作家として知られる塩島敏彦氏は、1980年代にヨーロッパに渡りアンティークのピクウェを解体する等して研究を重ね、再現困難とされていたピクウェの復元に成功しました。
塩島敏彦氏のピクウェダイヤル
象嵌技法の多くが、固い金属を母材として貴金属のパーツを嵌め込む(たたき込む)のに対し、ピクウェは、柔らかい有機素材を母材としています。そのため、母材である有機素材が破損しないように特殊な方法で慎重に貴金属を嵌め込んでいかなければなりません。時計のダイヤル(文字盤)には、約0.6mmと極めて薄い白蝶貝を使用し、その60%にあたる約0.35mmの深さまで彫りを入れ、金属を嵌め込んでいきます。天然素材である白蝶貝は柔らかい上に、それぞれ個体差があり、また一つの材料の中でも組成が均質ではないため、嵌め込みの際に部位によって加える力を微妙に調整する高度な職人の技能が必要となります。完成したピクウェは、母材である有機素材と、嵌め込んでいる地金を磨き込むことで完全に平滑になり、ピクウェの最大の魅力である独特の柔らかい光が生まれます。さらに、磨き込んだ貴金属面の模様に合わせて彫金が施され、モチーフをさらに華やかに輝かせます。
<クレドール>ジュリ
日本女性の美しさを鹿の子百合(かのこゆり)と揚羽蝶(あげはちょう)のモチーフで表現
日本の自然風景の中に秘められた美しい生命を、日本独特の美意識である余白の美を生かしながら大胆な構図で表現した華やかなモデルです。ピクウェ部分には、自然界に存在する複雑な形状のモチーフを純プラチナ、純金、18Kグリーンゴールド(※)の3色を用いて、情感豊かに再現しています。ケースは、優美な曲線で構成されたふっくらとしたトノー型で、ピクウェの大胆なデザインを引き立てています。また、時分針には、時間が見やすい青色の針を使用しました。ブレスレットは7列駒を用いてエレガントでしなやかな着け心地になっています。※18Kグリーンゴールドは、金75%で残りが銀の合金です。
・GTWE891:鹿の子百合
大胆に反り返った花びらが特徴の「鹿の子百合」は、江戸時代にドイツの博物学者シーボルトが日本からオランダに持ち帰り、その華やかさからヨーロッパで観賞用の栽培が流行したといわれています。今回のモデルには、日本の女性の凛とした美しさを表現するモチーフとして採用しています。
・GTWE890:揚羽蝶
「揚羽蝶」はその優雅さにより平安時代から着物や家紋、器の図柄などに多く用いられ、現代においても装飾模様として人気の高い普遍的なモチーフです。今回のモデルにデザインされている羽を広げた優美な蝶の姿は、日本の女性の可憐さを表現しています。
商品
<クレドール> ジュリ 2013「ピクウェ」限定モデル
品番 |
GTWE891 |
GTWE890 |
希望小売価格 |
2,520,000円(税抜き2,400,000円) |
2,415,000円(税抜き2,300,000円) |
ケース・裏ぶた・バンド素材 |
18Kホワイトゴールドケース:ダイヤモンド入り(25個、りゅうず部含む 0.43カラット) |
18Kピンクゴールドケース:ダイヤモンド入り(25個、りゅうず部含む 0.43カラット) |
ダイヤル |
白蝶貝(白)模様部分:ピクウェ(Pt1000・24K・18Kグリーンゴールド) |
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販売数量 |
各限定30本 |
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発売予定 |
2013年6月8日(土)より全国のセイコープレミアムウオッチサロンで発売 |
【商品仕様】
・ムーブメント : クオーツムーブメント キャリバー5A70
・時間精度 : 平均月差±15秒(気温5℃~35℃において腕につけた場合)
・電池寿命 : 約2年
・防水性能 : 日常生活用防水
・耐磁性能 : 耐磁時計(JIS耐磁時計1種)
・ガラス素材 : ボンベサファイアガラス(内面無反射コーティング)
・ケースサイズ : 〔ケース外径〕縦 25.1mm 横 22.5mm 〔厚さ〕5.8mm
・アフターサービス : メーカー保証 保証期間2年間
<クレドール>シグノ
日本女性の可憐な美しさを蝶のモチーフで表現
「春」をテーマに、戯れる蝶をデザインした、かわいらしく可憐なモデルです。「ジュリ」のモデルと同様に、ピクウェ部分には、純プラチナ、純金、18Kグリーンゴールドの3色を用いてモチーフを華やかに表現しています。ダイヤモンドを取り巻いた優しい丸みのついたケースとブレスレットが、柔らかな輝きのピクウェを引き立てるエレガントなモデルです。 また、時分針、3・6・9時目盛り、ガラスの外周部には金色を使用し、ピクウェの華やかさを際立たせています。
商品
<クレドール>シグノ 2013「ピクウェ」限定モデル
品番 |
GSTE853 |
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希望小売価格 |
504,000円(税抜き 480,000円) |
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ケース・裏ぶた・バンド素材 |
ステンレススチールケース:ダイヤモンド入り(28個 0.30カラット) |
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ダイヤル |
白蝶貝(白)模様部分:ピクウェ(Pt1000・24K・18Kグリーンゴールド) |
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販売数量 |
限定200本 |
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発売予定 |
2013年6月8日(土)より全国のセイコープレミアムウオッチサロンで発売 |
【商品仕様】
・ムーブメント : クオーツムーブメント キャリバー1E70
・時間精度 : 平均月差±15秒(気温5℃~35℃において腕につけた場合)
・電池寿命 : 約2年
・防水性能 : 日常生活用防水
・耐磁性能 : 耐磁時計(JIS耐磁時計1種)
・ガラス素材 : ボンベサファイアガラス(内面無反射コーティング)
・ケースサイズ : 〔ケース外径〕縦 24.8mm 横 19.8mm 〔厚さ〕6.8mm
・アフターサービス : メーカー保証 保証期間2年間
塩島敏彦氏(しおじまとしひこ)について
大学を卒業後、象嵌作家であり父でもある、塩島東峰氏のもとで修行し象嵌技術を取得しました。1983年、それまで美術館やアンティークジュエリーの市場でしか見ることのできなかった、ヨーロッパで途絶えて久しい幻の宝飾品「ピクウェ」を、100年の空白から再現することに成功しました。1988年より、現在に至るまで毎年有名百貨店の美術サロンにて個展を開催しています。
1954年 5月 : 甲府市生まれ
1983年 :
有機素材に平象嵌をする特殊技術を修得後渡英。
中世ヨーロッパを起源とし、幻の技法と呼ばれたピクウェの再現に挑戦。
100年ぶりにピクウェ技法を復活し、世界で唯一のピクウェの作家として現在に至る。
1998年 : 日本象牙工芸展において東京都知事賞受賞
2000年 : パート・ド・ヴェールの製作を開始。
2000年・2003年・2004年 : 日本象牙工芸展において経済産業省製造産業局長賞受賞
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