2008年10月03日
プレスリリース

2008年末に酸化銀電池(腕時計用ボタン電池)の<無水銀電池>への切り替えを完了~わかりやすい「0%Hg」の表示で環境への配慮を推進~

セイコーウオッチ株式会社(社長: 服部 真二、本社: 東京都港区)は、2008年12月末までに、クオーツ腕時計に使用するボタン電池(酸化銀電池)を、水銀を一切使用しない<無水銀電池>に切り替えます。

セイコーウオッチは、これまでも、環境に配慮する商品に注力してきました。全く電池を使用せずにクオーツの高精度を実現した<スプリングドライブ>、腕の動きで充電を行うボタン電池の交換が不要な独自の機構<キネティック>をはじめ、メカニカル、ソーラー、パーペチュアルカレンダーという計5つの商品区分において、すぐれた省エネ・省資源特性により、(財) 日本環境協会から“エコマーク”の認証を取得しています。

クオーツ腕時計に使用されているボタン電池には、<酸化銀電池>と<リチウム電池>の2種類があり、主にアナログクオーツウオッチムーブメントに搭載される<酸化銀電池>には、含有する亜鉛の腐食を抑え、長期にわたり品質を安定させるため水銀が使用されてきました。

しかし、水銀は有害物質のため、その使用は制限されてきており、EUのRoHS指令(※注1)で特定有害物質に指定されているほか、2011年には米国メイン州で水銀を使用したボタン電池及びそれを組み込んだ製品の販売が禁止されます。

セイコーウオッチでは、2007年4月より切り替えを進め、セイコー、クレドールの2ブランドについてはすでに2008年7月生産分より無水銀電池化を完了しています。さらに、2008年12月末の生産をもって、セイコーウオッチのすべてのクオーツ腕時計の酸化銀電池について切り替えが完了する予定です。また、無水銀電池化に伴い、<0%Hg>の文字を電池表面に刻印し、従来の電池との違いを明確に表示しています。

セイコーウオッチは、これからも環境への配慮とお客様からの信頼を念頭に付加価値の高い製品をご紹介してまいります。

※1 EUのRoHS指令
Restriction of Hazardous Substancesの略。Directive 2002/95/EC on the Restriction of the Use of Certain Hazardous Substances in Electrical and Electronic Equipmentの通称。電気・電子製品における特定有害物質の使用制限についての欧州連合(EU)の指令。2003年2月にWEEE指令とともに公布され、2006年7月以降、EU域内で販売する電気・電子製品に使用されている鉛・水銀・カドミウムなどの含有率が指定の数値以下に制限されています。ただし、電池については、RoHSの対象外であり、<EU電池指令>及び、<EU新電池指令>に準拠し、その使用制限に従うことになっています。

この件に関するプレス関係の方からのお問い合わせ先
セイコーウオッチ株式会社 広報宣伝部

紙誌面掲載時の一般のお客様からのお問い合わせ先
セイコーウオッチ(株) お客様相談室 0120-061-012

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