2016年6月21日
プレスリリース

高級ウオッチブランド<クレドール>より、 特殊なガラス工芸「パート・ド・ヴェール」を用いて 日本原産の額紫陽花(がくあじさい)を描いた限定モデルを発売

GTWE879

 セイコーウオッチ株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:服部 真二、本社:東京都中央区)は、高級ウオッチブランド<クレドール>から、“幻のガラス”と言われる特殊なガラス工芸を用いて、額紫陽花(がくあじさい)をみずみずしく描き出した「パート・ド・ヴェール限定モデル」を、希望小売価格2,500,000円+税、数量限定20本にて、2016年8月6日(土)より全国の<クレドール>取扱店にて発売いたします。

 <クレドール>は、日本人の感性と精緻を極めた技術により、豊かな個性を持つ高級ドレスウオッチのシリーズとして1974年に誕生しました。フランス語で「黄金の頂き(CRÊTE D’OR)」を意味するその名に相応しく、ムーブメントから細かな部品のひとつひとつに至るまで、厳選された素材に名工の技術を注ぎ込み、その美しさと品質を守り続けています。

 今回の限定モデルは、ジュエリー作家・塩島敏彦(しおじま としひこ)氏とのコラボレーションにより、豊かな色彩と柔らかな質感が美しい「パート・ド・ヴェール」をダイヤルの装飾に用いた世界でも類を見ない希少なもので、昨年発表した蘭の花をモチーフとした作品に続く第二作目です。

商品の特徴

額紫陽花をモチーフとした、絵画のように芸術的なデザイン

  • 5つの白い花ひとつひとつの向きや厚さを微妙に変え、異なる表情をもたせることで、額紫陽花の立体的なフォルムを奥行き豊かに仕上げています。第一作目の華麗な蘭の表現とは異なり、清楚で気品あるたたずまいを際立たせています。
  • 額紫陽花を囲む柔らかなグリーンの葉は、葉脈まで緻密に作り込み、季節がめぐるたびに育まれる生き生きとした生命力を見事に描き出しています。
  • 白い花には、薄いブルーから白へと移り変わる繊細なグラデーションを用いて、みずみずしい自然の色彩を描き出しています。また、背景をニュアンスのあるオレンジ色のグラデーションにまとめることで、額紫陽花との美しいコントラストを生み出しています。
  • パート・ド・ヴェールは、最厚部でわずか2.5mmと非常に薄く精密に製作されています。腕時計のダイヤルの装飾という限られた厚さのなかで、めりはりのある立体的な表現を実現するためには、一流の職人の高度なテクニックを要します。また、一点一点手づくりで製作されるため、色合いなどの表情が微妙に異なる点も魅力のひとつです。
  • 柔らかな光沢が美しい白蝶貝ダイヤルは、パート・ド・ヴェールのデザインと調和するよう、中心からずらしてレイアウトしています。また、12、3、6、9時位置の4か所には、アワーマーク(時目盛り)としてダイヤモンドをセッティングし、艶やかな輝きを添えています

パート・ド・ヴェールを引き立てる、ケースデザインとストラップ

  • 48個のダイヤモンドを繊細にセッティングした18Kホワイトゴールケースが、額紫陽花の爽やかなカラーを引き立てるとともに、全体を端正かつ華やかに仕上げています。
  • ブルーのサテン調ストラップは、額紫陽花のブルーの色彩と見事に調和し、手元を華やかに彩ります。

幻のガラス「パート・ド・ヴェール(Pâte de verre)」

「パート・ド・ヴェール」は、フランス語でガラスの練り粉を意味し、日本では「鋳込み(いこみ)ガラス」と呼ばれる特殊なガラス工芸技法です。ガラス粉末に糊料を加え練ったものを、型に詰めて窯の中で焼き上げ、冷却後にさらに磨きをかけて仕上げます。一般的なガラスの成形方法とは異なり、微細な粉末状のガラスを用いるため、細部も自在に発色させることができ、極めて表現豊かな作品を作ることが可能です。また、ガラス粒子が熱で溶着する際、粒子間に気泡を多く含むために生まれる、独特の不透明で柔らかな発色が特徴です。

「パート・ド・ヴェール」の歴史は非常に古く、紀元前16世紀頃にメソポタミアで考案された技法と言われていますが、量産可能な吹きガラスが発明されると、製作に手間がかかるパート・ド・ヴェールは急速に勢いを失くし、古代ローマ時代に断絶してしまいます。その後、19世紀にアール・ヌーボーの作家たちによって再現され、魅力的な作品が数多く生まれましたが、製作方法は作家の秘法として後世に残さなかったために、やがてその大半が途絶えることとなりました。

塩島氏は、パート・ド・ヴェールを、卓越した造形力と色彩感覚により美しいジュエリーとして再現し、その精密で色彩豊かな表現力により高い評価を得ています。

パート・ド・ヴェール限定モデル 第一作目 (2015年)

商品仕様

<クレドール> ジュリ パート・ド・ヴェール 限定モデル

品番

GTWE879

希望小売価格

2,500,000円+税

ケース・裏ぶた

18Kホワイトゴールド
ダイヤモンド49個入り(りゅうず含む)

ダイヤル

白蝶貝(白)ダイヤモンド4個入り
ダイヤル装飾:パート・ド・ヴェール(額紫陽花)

ストラップ

サテン調合成皮革(ブルー)
美錠:18Kホワイトゴールド

販売数量

限定20本

販売予定日
取扱店

2016年8月6日(土)より
全国の<クレドール>取扱店

  • ダイヤモンド:計53個(0.56カラット)
  • ガラス素材:ボンベサファイアガラス(内面無反射コーティング)
  • 防水性能:日常生活用防水
  • 耐磁性能:耐磁時計(JIS耐磁時計1種)
  • ケースサイズ:[外径]30.5mm [厚さ]8.5mm
  • アフターサービス:メーカー保証 保証期間2年間

ムーブメント仕様

クオーツムーブメント キャリバー5A70
・時間精度 平均月差±15秒(気温5°C~35°Cにおいて腕につけた場合)

塩島 敏彦(しおじま としひこ)氏について

大学を卒業後、象嵌作家の父・塩島東峰氏のもとで象嵌技術を習得し、1985年、それまで美術館やアンティークジュエリーの市場でしか見ることのできなかった、ヨーロッパで途絶えて久しい幻の宝飾品「ピクウェ」を、100年の空白から再現することに成功しました。ピクウェだけでなく、卓越した感性と技術により、象牙の細密彫刻技法「ミニアチュール」やガラス工芸細工「パート・ド・ヴェール」など、独自性が高く美しい宝飾品を製作しています。1988年より、現在に至るまで毎年有名百貨店の美術サロンにて個展を開催しています。

1954年5月 甲府市生まれ
1983年   有機素材に平象嵌をする特殊技術を修得後渡英。
      中世ヨーロッパを起源とし、幻の技法と呼ばれたピクウェの再現に挑戦。
1983年   100年ぶりにピクウェ技法を復活し、世界で唯一のピクウェの作家として現在に至る。
1998年   日本象牙工芸展において東京都知事賞受賞。
2000年   パート・ド・ヴェールの製作を開始。
2000年・2003年・2004年
      日本象牙工芸展において経済産業省製造産業局長賞受賞。
2007年   ミニアチュール作品を発表。

お客様からのお問い合わせ先
セイコーウオッチ(株) お客様相談室 0120-061-012

<クレドール>の公式Webサイトアドレス
http://www.credor.com

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