2014年10月01日
プレスリリース

セイコー製品が5つの分野で、2014年度グッドデザイン賞、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞

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セイコーウオッチ株式会社(社長:服部 真二、本社:東京都港区)は10月1日(水)、公益財団法人日本デザイン振興会より、世界初のGPSソーラーウオッチ<セイコー アストロン>を含む4つの分野の製品が「2014年度グッドデザイン賞」(※)を、ストップウオッチが「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を同時に受賞いたしました。2010年のグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を含めると、1996年以来、19年連続しての受賞になります。

受賞商品は、10月31日(金)から11月4日(火)まで「グッドデザインエキシビション2014(G展)」(会場:東京ミッドタウンほか)で展示される予定です。

  • グッドデザイン賞、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞
    「グッドデザイン賞」は、1957年に旧通商産業省によって創設された「グッドデザイン商品選定制度」を継承し、1998年より(公財)日本デザイン振興会が主催する、世界でも類をみない歴史と規模を有する総合的なデザイン評価・推奨制度です。また、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞は10年以上にわたり生産と販売が継続され、今後もそれが見込まれるなど、市場で多くのユーザーからの支持を得ているとされる商品のデザインに贈られます。

≪受賞商品の概要:グッドデザイン賞≫

①<セイコー アストロン>7Xシリーズ

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【審査委員による評価コメント】
GPSソーラーの機能技術におけるオリジナリティとGPSソーラーから導き出した地球モチーフによる感覚に訴求する造形技術が融合して明解なメッセージを具現化した優れたデザインに仕上がっている。
とりわけ塊から削り出したサファイアガラスの存在は美しく印象的だ。

【担当デザイナーのコメント】
<セイコー アストロン>は世界のタイムゾーンに対応し、ソーラー充電方式で駆動する世界初のGPSウオッチです。新しいテクノロジーであるGPSソーラーウオッチを体現するため、「地球」をモチーフとした立体感のある造形を目指しました。最大の特徴は、地球を覆う成層圏に見立てた風防です。ダイヤモンドに次ぐ硬さのサファイアガラスブロックを10時間以上かけて滑らかな曲面を削り出す手法を採用し、非常に透明感のある外観に仕上げました。

②<セイコー プロスペックス>アルピニスト

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【審査委員による評価コメント】
女性と高齢者のニーズを的確に捉えて、機能設定と機構構成、サイズ設計、造形処理といった一連のデザインプロセスを完結させたことで、スポーツウオッチとして新鮮な存在感が生まれている。スポーツウオッチ=ゴツイ=カッコイイという物質価値ではなく、使い心地が嬉しいという心の充足を形にすることは、時代が求める方向だ。

【担当デザイナーのコメント】
女性や高齢者の登山人口の増加を背景に、「軽い・ゴツくない」、「装具に時計が引っかからない」、「ボタンの誤操作がない」登山時計をめざし、手作業や3Dプリンターを用いたモックアップを幾度も作成し薄さと重量を追い込みました。グローブをした指先でも確実に操作できるよう、ボタンの飛び出し量とボタンのあるケース側面の形状を念入りに吟味し、厚みのあるセンサーを搭載しながら、薄く、軽く、なめらかなフォルムで、側面のえぐれたこのユニークなデザインを生み出すことができました。

③<セイコー プロスペックス>ダイバースキューバ キネティックダイバーズ
(2015年1月発売予定)

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【審査委員による評価コメント】
ダイビングウオッチの役割を変えることなく、機能と機構を徹底して進化している姿勢と、時計としての美しさを有している点を評価した。ダイブコンピュータの登場によって、腕時計の役割や価値の見直しを迫られる時代背景があるが、役割は従来同様に留めて本来の機能性を上げるコンセプトの明解さが造形にも繋がっている。

【担当デザイナーのコメント】
約50年の伝統を誇るセイコーダイバーズウオッチの新製品として、セイコー独自の技術である「外胴構造」(二体構造)による高い堅牢性に加え、「新開発の立体インデックス」と「形状に明確な差をつけた時分針」との組み合わせにより高い視認性を実現しました。ムーブメントは、人間の動きを利用して電力を生み出すキネティックキャリバー(自動巻発電機構)を採用し、ユーザーの地球環境意識の高まりに応えました。

④<セイコー プロスペックス>スカイプロフェッショナル(2015年1月発売予定)

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【審査委員による評価コメント】
燃料の残存料を計算する回転ベゼルや外部の応力から守る二重構造のケースなど、パイロットのリアルな使用に耐えうる具体的な機能が昇華された形で搭載されている。時代の流れが持つ腕時計のファッション化と逆行して新しいジャンルを形成する前向きな姿勢にも評価が集まった。

【担当デザイナーのコメント】
セイコーはイメージ商品ではなくシリアスにパイロットが必要とする計器としてのウオッチを開発しました。グローブを装着していても回し易い回転ベゼル形状や、外部の応力を直接ムーブメントに伝えにくい二体構造の胴、独自の計算法に基づき、残存燃料を計算できる計算尺付ベゼルなど、プロフェッショナルスポーツウオッチでこれまで培ってきた機能美を追求し、さらに機能を具現化する上で、各部品が美しく組み合わされた様が目で見ても満足できるよう心がけました。

≪受賞商品の概要:グッドデザイン・ロングライフデザイン賞≫

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スタンダード ストップウオッチ
1990年の発売以来、学校・スポーツの現場で幅広く支持されているロングライフ商品です。洗練されたスタイリングと、新開発のスイッチ構造による、絶妙なクリック感と操作性の高さが評価され、90年度のグッドデザイン賞を受賞しました。その後、防水性の向上、計測時間の延長・液晶サイズの拡大などのスペックアップを続け、昨年はソーラーバッテリー化を達成し、今日のストップウオッチのスタンダードデザインとして、確固たる地位を築きあげています。

お客様からのお問い合わせ先
セイコーウオッチ(株) お客様相談室 0120-061-012

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