2013年、セイコーは腕時計を作り始めてから100周年を迎えます。バーゼル・メッセがリニューアルオープンするこの記念すべき年に、生まれ変わったメインホール、ホール・オブ・ドリームス(the Hall of Dreams)でセイコー腕時計100周年を祝うことができるのは、わたしたちにとって二重の喜びです。まず、これまでご支援をいただいた皆様に感謝の意を表したいと思います。

 そして、皆様をお迎えすべく、わたしたちは、セイコーのスタンドを、モダニズム建築の理想の邸宅をイメージしたおもてなしの空間としてリニューアルいたしました。中央の通路を隔てて並ぶ白と黒のふたつのウィングで構成され、先進技術の粋と重厚な高級腕時計の両方の顔をもつSEIKOブランドを体現するスペースとなっています。リニューアルを機に一段と広くなったこのスタンドで、セイコー腕時計100周年を彩るに相応しいコレクションをご紹介したいと思います。

 そのひとつは、私の曽祖父でありセイコーの創業者である服部金太郎の名を冠したセイコーアストロンの特別限定モデルです。1969年セイコーは世界に先駆けてクオーツウオッチ クオーツアストロンを発売しました。これに続く第二の革命と位置付ける世界初のGPSソーラーウオッチ セイコーアストロンは、2012年秋の世界一斉発売と同時に、画期的な機能とデザイン性の高さで、メディア・マーケット・ユーザーから高い評価を獲得し、想定をはるかに超えた成功を収めています。「常に時代の一歩先を行く」という理念を掲げ、腕時計作りに取り組んだ金太郎の意思を受け継ぎ、記念モデルには、この言葉の英訳「ONE STEP AHEAD OF THE REST」を刻印しました。世界に先駆けて商品化したクオーツウオッチ同様、今後も世界のGPSソーラーのデファクトスタンダードとして商品ラインアップを拡大して行きます。

 また、2010年にグローバル展開を開始し、高級時計として着実に世界市場でのプレゼンスを高めつつあるグランドセイコーには、高級時計に相応しい外観を実現するため、1960年代にデザインの基本形を定義づけた手巻式メカニカルモデル「44GS」を、最新の技術でデザイン復刻した記念モデルをご用意しました。「セイコースタイル」と呼ばれるこのデザインは現在のグランドセイコーにも揺るぐことのない原点として継承されています。

 100周年はわたしたちにとってゴールではありません。創業者の精神とこれまで皆様に支えられてきた100年の歴史に学びながら、2013年を、次の100年に向い進化をつづけるセイコーの挑戦の第一歩と位置づけ、新たなる歩みを進めて行きたいと思います。

セイコーウオッチ株式会社
代表取締役社長
服部 真二

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