2011年セイコーは創業130周年を迎えます。私の曽祖父であり、セイコーの創業者である服部金太郎が東京・京橋(現在の中央区銀座)の地に服部時計店を開いたのは、1881年(明治14年)のことでした。「常に一歩先を行く」という信条の通り、1913年の国産初の腕時計<ローレル>発売にはじまり、1969年のクオーツウオッチ、1982年のテレビウオッチ、1988年のオートクオーツ(後にキネティックに改称)、1999年のスプリングドライブ等数多くの「世界初」商品を開発・発売し、時計業界に技術革新をもたらして参りました。

 そして今年、創業130周年の記念の年に、ここバーゼルワールドにおいて、セイコー独自の技術であるスプリングドライブをベースにしたミニッツリピーターを独創的な解釈で新たに開発したモデルを発表いたします。<クレドール>ノードシリーズとして発表するこのミニッツリピーターは、時刻を音によって告げるという時計業界においても最高難度の技術と考えられ、世界でも限られたメーカーでしか製造できないコンプリケーションウオッチです。

 今年は、このミニッツリピーターに代表される技術の粋を集めた記念商品を順次発表していく予定です。バーゼルワールドにおいても<グランドセイコー>からは1960年の初代モデルのオリジナルデザインを最新の3日持続手巻きキャリバーで復刻した特別限定モデルを、また<セイコー ブライツ アナンタ>からは新開発したダイバーズ仕様のメカニカルクロノグラフを搭載し、漆芸による漆黒ダイヤルが深い味わいを醸し出す限定モデルを発表いたします。その他「セイコー創業130周年記念」を冠するに相応しいモデルを用意いたしております。

 セイコーの歴史は技術革新の連続であり、これからも弛まぬ努力を続けて参ります。同時に更なるブランド価値向上を目指して、高級品市場でのグローバル展開を推進して参ります。世界主要都市にてセイコーブティック出店を進める一方で、商品面では2009年に<セイコー ブライツ アナンタ>を世界統一展開ブランドとして投入したのに続き、昨年2010年はブランド誕生50周年を機に、世界の高級品市場で<グランドセイコー>の本格的な展開を開始いたしました。今後もこれら2ブランドのグローバル市場での確立を急務として、一層の注力をして参ります。時間の経過とともに、企業形態・事業規模は変化してきましたが、130周年という節目となる今年度以降もセイコーは「一歩先を行く」商品を作り続け、世界各国でそのプレゼンスをより強固なものにして参りたいと思います。

セイコーウオッチ株式会社
代表取締役社長
服部 真二

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