時計に方位磁石を当てると方位磁石の針が振れるのはなぜ?

ステンレススチールそのものに、ごく微量の磁気を帯びていることがあるからです。方位磁石は磁気帯びの検査ツールとしては適していません。


ステンレススチールの特性

時計の外装(ケース・裏ぶた・バンド・バンド中留め等)で使われているステンレススチールには、非磁性(磁石につかない性質)のものと磁性(磁石につく性質)のものがあります。非磁性のステンレススチールの場合でも、プレス等の高圧加工や切削加工等を繰り返すと、ステンレススチールの組成が変わり、ステンレススチールそのものにごく微量の磁気を帯びることがあります。
この場合、方位磁石を近づけると方位磁石の針が振れることがあります。

方位磁石の特性

方位磁石は非常に微弱な地球の磁気に反応し、北を示す計測ツールです。このごく微弱な磁気に反応するのが方位磁石の特徴です。
このため、方位磁石は磁気帯びの検査ツールとしては適していません。セイコータイムラボに修理を依頼すれば、専用の測定器にて正しく測定し、適切な処置を行います。お買い上げ店へご相談ください。

外装の磁気と精度との関係

上記のように、時計の外装(ケース・裏ぶた・バンド・バンド中留め等)に方位磁石を近づけて針が振れたとしても、必ずしも時計の精度に影響を与えるとは言えません。