2025 ENTRY / MYPAGE

SEIKO RECRUITING 2025

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PERSON
PERSON BTANDING SEIKO

衝撃が走るような
ものづくりを目指して

It’s like a shock Aiming for manufacturing
M.ISHIDA
M.ISHIDA
外装設計技術部
2012年入社/デザイン工学研究科卒
石田 正浩
It’s like a shock Aiming for manufacturing

Simple things are difficult

#01
シンプルなものほど誤魔化せない

シンプルに見えるものほど、
実は難しい部分が多い外装設計

現在、腕時計の外装の設計に取り組んでいます。担当する時計は主に、セイコーブランドのプレザージュや、ライセンスブランドのイッセイ ミヤケなど。企画者が新しい商品を提案した後、デザイン画に基づき、実際に製造するために様々な検討を行いながら設計図を製図するのが私の役目です。
社内・社外を問わず、デザイナーの皆さんそれぞれが思いを込めて、デザイン画を作成します。私たち設計者は、その意向をしっかりと汲み取った上で、セイコーウオッチの基準(例えばアフターサービス時に分解できて、部品ごとに交換ができる構造かどうかなど)を満たした製品にするために軌道修正をします。実は私自身、学生時代にプロダクトデザインを学んでいたこともあり、デザイン画がデザイナーにとっていかに思い入れがあるものか、大変共感できます。ですから、設計者としての意見をお伝えする際には、まずはデザインに込めるその思いを尊重し、技術者としてさりげなくフォローするように心がけています。
また、個人的に意識しているのは、「ごく自然に見えるような」外装設計。例えば、妙なところに部品の分割点が入っていたり、何だかよく分からない小さい部品が目立ってしまったりと、エンジニアリングで無理やりそのような形状になってしまったというような痕跡を残さないように、気をつけています。特に、イッセイ ミヤケシリーズなど、シンプルなものほど誤魔化せないポイントでもあり、また難しいからこそのやりがいの部分でもあります。

Seiko & licensed brand

#02
設計者としての醍醐味

セイコーブランド、ライセンスブランド、
それぞれのやりがいを追求する日々

現在手がけているプレザージュとイッセイ ミヤケでは、業務を進める上での難しさやポイントも異なります。まずプレザージュは、セイコーブランド特有の形状を表現しながら、製造的に形を整えることが重要に。例えば、4本の「かんあし」(バンドをつけるための部分)のボリュームが薄く見えるよう、斜面や稜線など製造可能、かつきれいに仕上がるようにデザイナーと調整する作業が非常に難しい点です。
また、イッセイ ミヤケの外部プロダクトデザイナーの方々は、普段から時計に携わっている職種の方ではないので、時計についての知識・技術面でのサポートが何より大切になってきます。モデルによってはほぼゼロから共に考え、構造や素材の提案などにおいてのこちらの提案力も重要なポイントに。もちろん各業界で活躍されてきた方々ばかりなので、こちら側も大いに学ぶことだらけです。お互いの意向やこだわりがぶつかってしまう場合は、まずはサンプルをつくる前のデザイン画で確認し、それでも折り合いがつかないところは、サンプルを作成してさらに検討を深め、より良い商品に仕上がるよう進めていきます。
新商品が企画から店頭に並ぶまでは、1年〜長いもので3年ほど。企画者、デザイナー、設計者(文字板担当、外装担当)、推進者、量産フォローなど、各分野の精鋭たちでチームを築いて、取り組んでいきます。そうして、自ら考案した構造や新規要素の外装が、「無事に品質確認の評価をパスしたとき」「量産品として市場に流すことができたとき」「外部からの評価をいただけたとき」は、設計者としての醍醐味を大きく実感できる瞬間です。

The charm of watches

#03
新しいアイデアを発信

かつて自分が感じたように、
“衝撃”が走るような時計を生み出したい

セイコーウオッチへの入社の志望動機は、実は街で偶然見かけた腕時計がきっかけ。時計にあまり興味がなかった大学生の頃、たまたま時計店の前を通りかかった際に目に映ったイッセイ ミヤケの時計に衝撃を受けました。その時計は、デザイナーの吉岡徳仁さんが手掛けられた製品で、あまりのカッコ良さにしばらくその場に立ち尽くしてしまうほど。それから腕時計の魅力にどんどんハマっていきました。
就活を経て無事採用してもらった私は、新入社員歓迎会の際に思い切って「僕、イッセイ ミヤケの時計をつくりたくて入社したんです!」と宣言。そうしたらなんと本当に担当させてもらえることに。さらに、近年、僕が外装設計を担当したガラスウオッチでは、憧れだったデザイナーの吉岡さんと一緒にものづくりをさせていただくことができました。
こういった経験からも、一見難題に思えるアイデアでも、プランを組みきちんと説明できれば挑戦させてもえるのが、セイコーウオッチの素晴らしいところだと実感しています。おかげさまでガラスウオッチの評判は上々で、発売後は品切れになったり、時計の知識に長けた社員からも「これ、どうやって成り立ってるの!?」と驚かれたり、雑誌でも大々的に特集していただけたり、嬉しい反応や展開がたくさん。設計者冥利に尽きる毎日です。
今後も、私自身が大学生の時に受けたあの衝撃のように、時計にあまり興味のない方々が店頭やメディアで偶然見かけたときに「なんだこれは?」「時計って面白いね」と、興味を抱いてもらえるようなモデルを開発していきたいです。そのためには、製造に関する知識を今以上に深めながら、新しいアイデアを発信できればと考えています。

ISSEY MIYAKE
MY BRANDING_SEIKO

表現の制限が少なく、良いか悪いかの判断基準が「性能」だけではないプロダクト。時の表し方は、それぞれの発信者と受け取り手がそうであると感じられるかが重要で、時計というものの楽しみ方も人それぞれ。それゆえに様々な切り口があり、「奇妙」かつ実に奥が深いものだと感じます。

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