“想い”に応えるサービスで
世界で戦えるブランドへ
2020年入社/外国語学部ポルトガル語学科卒
海外のお客さまの
ご相談に対応
私が所属するCS推進部海外チームは、お客さまの近くでセイコーのブランドイメージを高めていくという役割を担っています。例えば世界各国の現地法人・代理店を通じて時計の修理や使用方法などについてのお問い合わせが私たちのもとに寄せられます。中には売り切れてしまったモデルを「どうしても手に入れたい」というご相談も。私は2年目ながら米州・中近東・豪州の担当として日本のヘッドオフィスを代表し、そうしたお問い合わせに対応しています。
お問い合わせ内容は実に多彩で、改めて時計の奥深さを感じさせられます。国によってスピード感や距離の取り方が微妙に違い、同じ内容を伝える英語でもニュアンスが異なることも珍しくありません。そうした違いに配慮しながらこちらの意図を伝えることは簡単ではなく、その分、コミュニケーションがスムーズだったときや問題を解決できた際は大きな達成感が得られます。
あるときお客さまからお預かりした修理品で針の付け間違いが発生しました。ベテランの修理者が対応した場合でも、残念ながらこうしたトラブルはゼロではありません。そんなときにサポートするのも私たちの役目で、この場合も迅速に対応した結果、お客さまからは「セイコーの時計で良かった」とおほめの言葉をいただきました。
私が就職活動でセイコーを志望したのは、海外で戦えるブランドづくりを通じて日本のものづくりの素晴らしさを世界に発信したいと思ったからです。優れたアフターサービスを通じてセイコーのブランド力向上に貢献できていることが私の誇りです。
世界同時スタートの
新システムに携わる
私はこの部署に配属されて4カ月目には早くも一人で業務を任されるようになり、プレッシャーを感じつつも着実に経験を積んできました。若手に責任ある仕事を任せ、ほど良い背伸びをさせてくれることにセイコーらしさを感じます。
2021年10月には、グランドセイコーの新しいアフターサービスプログラムがスタートしました。これは全世界で保証期間を5年に延長するとともに、保証書を電子化するというものです。これによってお客さまにグランドセイコーを所有する喜びと安心感・高い利便性を感じていただき、今まで以上に長きにわたって良好な関係を築いていくことを目指しています。
私はこの新しいアフターサービスのローンチに向け、海外向けの資料作成や社内説明会の準備などの業務も担当していましたが、通常業務の質とスピードを維持しつつ、並行して取り組むことには苦労しました。新システムの導入という大きな節目のプロジェクトに携われたことを嬉しく思うと同時に、グランドセイコーのさらなる価値向上に向けた一歩を踏み出せたことにワクワクしています。すべての業務がセイコーのブランドイメージ向上につながるという点は、大きなやりがいです。
セイコーには、こだわりや想いを持って選び、長く大切に使いたいと思ってくださるお客さまがたくさんいらっしゃいます。その想いに応えるのがアフターサービスです。直接顔を合わせることはなくてもアフターサービスを通じてお客さまとお付き合いを続けていくことで、セイコーのブランドイメージをお客さまの経験の中に根づかせていく役割が、私の仕事には求められると思っています。
すべての経験が
自分の財産になる
一つの時計は小さくとも、そこに込められたお客さまの想いは言葉に表せないほど大きいものです。お客さまの人生の思い出が込められたものなど様々な時計が送られてきて、それを手にするたびに、多様なツールで時間を確認できる現代においても時計が多くの人から必要とされていることに特別な意味を感じます。私自身も初任給でセイコーの時計を買いました。今もこの時計に目をやるたび緊張で胸がいっぱいだった当時のことを思い出し、初心に返ることができます。
CS推進部の仕事はアフターサービスを通じてセイコーのブランド価値向上を実現する、やりがいある仕事だと思っています。時計をメンテナンスする修理者とお客さまの仲介役として、高品質なサービスを世界に広めていく一端を担っていることに、大きな喜びを感じています。部署にはベテランの先輩が多いものの、私たち若手にどんどん仕事を任せて経験を積ませようという風土があり、おかげで入社前には時計の知識がほとんどなかった私でも窓口としての役目を果たせるようになりました。時計についての専門的な知識を学ぶには格好の部署だと考えています。
将来は広報宣伝や商品企画などの業務にも就いてみたいと思っており、どんな仕事をするにせよ、ここで身につけた知識や経験はこの先ずっと私の貴重な財産になることでしょう。
セイコーが誇る高品質のアフターサービス、セイコーの時計職人たちの技術。それらを世界に発信することで、世界中の人々が憧れる時計ブランドに育てていきたいと思います。そのため時計に関する勉強はもちろんのこと、あらゆる分野のブランドについて関心を持ち、日々情報収集に努めています。