Story 03七宝

世界を魅了する彩りと煌めき。

この世のものとは思えない美しさを持つ七宝は二百年近く世界を魅了しています。「七宝」とは仏教で七つの宝石という意味です。七宝は、特殊な研磨技術によって、独特の透明感を持ち、同じく「エナメル」と訳される琺瑯とは異なる表情を見せます。
七宝は、古墳時代末期から日本に存在していましたが、日本独自の発展を遂げたのは、江戸時代末期でした。1830年頃、後に近代七宝の祖と称される梶 常吉が、オランダ船がもたらした七宝の皿を研究して、尾張七宝を創始しました。その後、七宝の製造が盛んになり、明治時代には、万国博覧会などを通して欧米へ輸出され、ジャポニズムブームの一端を担うほどの賞賛を受けました。
そして今、その流れを受け継ぐ安藤七宝店の施釉師である戸谷 航氏が、セイコー プレザージュのダイヤルに時を超えた美を宿します。

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匠の矜持が生み出す美

戸谷氏は、ひとつひとつ、何回も釉薬を焼き重ねながら、表面がなめらかになって素地の模様が浮かび上がるまでその手を止めません。通常、七宝の釉薬には鉛が含まれますが、環境や人体への配慮からこの釉薬には鉛を使用していません。
そのため、なめらかに焼きつきにくく気泡が表れやすいので、戸谷氏は微細な気泡にも注意を払い、気泡を見つけたら、削り取ります。「ダイヤルが完成した時の喜びは何ものにも代えがたい」と戸谷氏は語ります。「完成した製品を手に取っていただいたお客様の嬉しそうな様子を見る時に、この仕事をやっていて良かったと強く感じます。人を幸せにできる。それこそが七宝の素晴らしさなのです」

七宝ダイヤルが出来るまで

  1. 1

    ダイヤル素地

  2. 2

    釉薬差し

  3. 3

    焼成

  4. 4

    研磨

  5. 5

    完成

ダイヤルに宿す敬意

島国である日本の人々にとって、絶え間ないインスピレーションの源と言える海。それは日本文化において特別な存在であり、人々のアイデンティティ形成にも深く関わってきました。セイコー プレザージュ 七宝限定モデルが宿す深みのある青色とそこから透けて見える波模様のダイヤルは、永久なる海への日本人の比類なき敬意を表現しています。