with Seiko Astron × Hideki Kuriyama
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セイコーウオッチ株式会社
Leading the Next Leader
北海道日本ハムファイターズの監督に就任した初年度の2012年にチームをリーグ優勝へと導き、
2023年にはWBCで侍ジャパンを率いて世界一の座を獲得した栗山英樹。
「現役時代は何の実績も残せなかった」と語る人間が、
名実ともに野球史に残る名監督になり得たのは何故か。
そして栗山は服装術においても独自の信念を持つリーダーであり、
なかでも時計はセイコー
アストロンを日頃から愛用している。
その裏側には目の前の人やモノに真摯に向き合い、
その価値を見抜いて活かし切る栗山独自の選球眼があった。
Chapter 01
これまでリーグ優勝や日本シリーズ、WBCまで監督として様々な結果を残してきましたが、リーダーにとって必要な要素とは何でしょうか?
昔から「原理原則を教えてくれる師匠」と「諫言を呈してくれる仲間」、
「困った時に助言してくれる友人」の3人が必要だと言われていますが、実際に監督業をやってみてその通りだったと思います。
圧倒的な天才ではない限り、自分ひとりでできることは限られています。
特に今は野球でもデータ分析が絶対に必要になっているように、皆で協力しながら戦っていく時代になったように思いますね。
リーダーに必要な3人を確保するのは、社会的地位が上がるに従って難しくなるようにも思います。
特に既に結果を出した人たちは「自分のやり方が正しい」と思ってしまうし、誰も言えなくなっている状況は自分が作っている可能性もありますからね。
僕の場合は現役時代に何も成し遂げられなかったし、ファイターズの監督時代も2回優勝したけれど、最後の3年間はずっとBクラスだったので本当に叩かれましたから。
だからこそ、僕が気を付けていたのは「人の話をちゃんと聞く」という本当にシンプルなこと。
そのやり方は変えないままWBCで監督を務め、素晴らしい選手とスタッフにも恵まれたこともあって世界一になることができた。
それは結果を出したくて色々な人の意見を聞き、必死に自分で試行錯誤や自問自答してもがき続けたからだと思います。
「人の話を聞く」と言えば、当時批判も大きかった大谷翔平選手の二刀流を積極的にサポートしたことが思い浮かびます。
翔平に限らず、常に話を聞く時は「その選手がどうなりたいか」ということを考えていました。
その選手のことが本当に大切で、その人のために親身になって考えると最終的にチームのために頑張ってくれるようになる。
実際に僕がそれを実践できていたかどうかは分からないけれど常に心がけていましたし、いま振り返ってみるとその姿勢はあながち間違いではなかったかな、と思いますね。
それに、翔平の二刀流は僕がどうこうと言うよりも本人が「誰も歩いたことがない道を行く」と決めていましたから。
18歳の青年があれほど批判を受けながらも「やる」と決めた覚悟を応援する責任が大人にはあるし、なにより僕は高校時代の彼のプレーを見てできると確信していました。
「椅子を仕舞う」や「靴を揃える」といったことも選手に指導していると聞きました。同じく「時間を守る」というのも生活習慣という意味で重要ではないですか?
「時間を守る」もそうですし「朝会った時に毎日笑顔で挨拶できますか?」というのもそうですね。
たとえばゲッツーを狙えるセカンドゴロで球を弾いてしまうのは技術的な問題ではなく、本人の意識のなかで最後までやり切ってないからです。生活習慣のなかで句読点がついていない。
なにか上手くいかないことがあると、その根拠を探しまくるのが僕らの役目ですが、それを強制的にやらせると言うよりも、若手に「こんな考え方はどうかな?」と提供しまくる責任がある。 最終的には本人たちの意識が変わらないと意味がないですから。
2023年のドラフト会議でセイコー アストロンの大谷翔平限定モデルを身に着けていることも話題になりました。あれはすごく美しい師弟愛だな、と思いました。
ファンからも「どんだけ翔平のこと好きなんだよ」と言われてね(笑)。みんなよく見てるよね。でも、師弟愛ではないです。
翔平のことは多くの人に夢を与えられる素晴らしい選手だと敬意を持っているけれど、僕は彼の師匠だとまったく思っていませんから。
そもそもプロ野球選手に「あなたの師匠は?」と訊ねて即答する人はいないんじゃないですか?
みんなアドバイスは訊くけれど、最終的に自分で答えを導き出すのがプロなので。
では、あの時大谷限定モデルを身につけた理由は?
こっちとしてはどうしても欲しい選手がいるけれど、ドラフトはご縁でもある。どれだけ人事を尽くしても最終的には天命を待つしかない。
だから、とにかく神頼みでもいいから「なんとかしていい選手を獲得させてくれ!」と祈るような気持ちなんです。
特に高校を卒業してすぐメジャーに挑戦するつもりだった翔平を日ハムが獲得できたのは僕のドラフトにおける成功体験なので、いわば験担ぎみたいなものですね。
Chapter 02
2023年のドラフトの時もそうですが、場面に応じて着ける腕時計を選んでいるようにも思います。どういう観点で選んでいるのでしょうか?
そうですね。腕時計ってものすごく感性が表れるものであるように思います。腕時計の中にはとても高額なものや華やかなものがたくさんあるし、それを好む人もいるけれど、僕はなるべくこちらが控えめで相手に対して失礼にならなくて、でも素敵なものであることが大事だと思っています。
腕時計好きだとうかがっていますが、人前に出る時と個人的に楽しむ用で着けるモデルを変えたりもしますか?
外に出ると誰かに必ず会うじゃないですか。だから、誰に会うかによって着ける腕時計はすごく考えて選びますね。たとえば気の置けない大学の友達と会う時はどんな腕時計をしていても良いけれど、仕事の場や敬意をもって接する相手と会う時は受け身なので、主張し過ぎず誠意が感じられるものを選ぶようにしています。
まさにセイコーは僕が選ぶ腕時計の要素に合致しているモデルがたくさんあるので、よく身につけていますね。
栗山さんは野球界のなかでもすごくファッションに対して興味を持って接してきた人でもありますが、その原体験は?
僕の世代は子どもの頃に日本が貧しかった時期も体験して、そこから戦後復興で少し豊かになって「もっとよくなりたい」と思ってそこに向かっていた時代も経験していますから。その頃にアイビールックの時代がやってきましたが、当時の若者にとってファッションは豊かな未来の象徴でもあったので、大好きでしたね。
当時の野球界でファッションやカルチャーに興味を持っていたのは少数派だったのでは?
野球をやっていない時は全然違う形でいたい、という自分なりのこだわりだったんですかね。ほかにもユニフォームを着ている時はコンタクトだけど脱いだら眼鏡を掛けるなど、自分の中でルールがあるんです。
きっと「躍動感を選手たちに示さなきゃいけない」と思っているのかもしれないし、無意識のこだわりなんです。玄関を一歩出た時に自分が気に入ったものを身に着けていれば自信が持てるけれど、サイズが少し合わなかったりチグハグだと、野球に限らずどんな仕事でも前に出るのを躊躇ってしまうじゃないですか。
僕みたいに能力のない選手は現役時代ずっと不安しかなかったから、少しでも自信を持って1日を過ごすために自分のなかの決め事だった気がします。
今日はノータイのコーディネートもみせてもらいましたが、人前に出る時はタイドアップするのがマイルールともうかがいました。
服装にこだわるのは、大前提として自分をよく見せるのが目的ではなくて、お会いした方が嫌な思いをしないようにするためです。
昔のヨーロッパの貴族の女性がたった一瞬誰かと面会するために何時間もかけて服を着るような世界が好きなんですよ。
だから人前に出る時はネクタイを結ぶようにしているし、相手に合わせて腕時計も選ぶようにしています。
男の服飾小物はネクタイや靴など色々ありますが、そのなかでもとりわけ腕時計に惹かれるのは?
あまりにも高額なものや華美なものを身に着けるのは、社会人にとって立場上よくない印象を抱かれることもある。
そのなかで腕時計は唯一と言っていいほど男がこだわることが許されていて、嫌味なく自分の思い出が作れるものだと思います。僕も12年と16年のリーグ優勝した時やWBCで世界一になったときに思い出としてセイコーの腕時計を購入しましたね。
栗山さんから見たセイコーの印象は?
まさに名は体を表すという言葉ではないけれど「精巧」そのものですね。それって腕時計にとって一番大事なところじゃないですか。
様々な機能はずば抜けて優れているけれど、デザインは身に付けている人を引き立てるような控えめで、しかもしっかりと気品がある。まさに僕が求めている要素のすべてが込められています。
今回身につけていただいたセイコー アストロンの印象はいかがですか?
なによりもまず驚異的な軽さに驚かされます。これなら着け心地も素晴らしいので、ケースをコンパクトにせずにボリューム感を残したままでいいと感じました。
それにタイドアップした時はもちろんカジュアルな服の時も身に付けられるデザインも素晴らしい。これ1本でオンオフ両方使えるのはいいですね。
なによりブルーは日本の色というイメージがあります。このモデルのルーツであるクオーツアストロンは1969年に世界初のクオーツ式腕時計として登場し、時計業界を一変させたモデル。
僕もWBCの時に「我々は日本野球の伝道者たれ。国民の皆さんに日本に産まれて良かったと誇りをもってもらいたい」と選手に伝えていたけれど、まさにセイコーは世界に誇れるモノづくりを実践している。それに見合う人間になるために、僕らは努力していく必要があるんだと感じます。
Line Up
¥352,000(税込)
サファイアガラスをベゼルに採用し、高い質感でエレガンスと高級感を演出するアストロン Nexterのフラッグシップモデル。二つの異なるタイムゾーンの時刻を同時に表示するデュアルタイム表示機能に加えて、1/20秒のストップウオッチ機能を備えたキャリバー5X83を搭載。
ダイヤルには立体感のあるホリゾンタルパターンの型打ちを採用し、モダンで洗練された印象に。12時/6時位置のサブダイヤルリングをダイヤカットで彫り込み、上質な輝きを強調した。
軽量な純チタンのケースとブレスレットはヘアライン仕上げと鏡面仕上げを組み合わせて立体感を強調。高級感のあるデュアルカーブサファイアガラスを合わせることで高い視認性も確保している。
地球をモチーフにした立体的なケースバックデザインはハイエンドモデルならではの特別仕様。
¥330,000(税込)
しっかりとしたボリュームがあるのに
着けた時の軽さにまず驚かされる
ベゼル、ブレスレット中駒、りゅうずトップにブルーセラミックスを採用したスポーティデザイン。SBXC175と同様に、デュアルタイム・クロノグラフ機能を備えたキャリバー「5X83」を搭載する。
凹凸によって表現されたダイヤルのストライプは中央を幅広にすることで立体感を強調。レッドカラーの秒針がスポーティーさを強調する。
ブルーセラミックスを随所にまとった、精悍かつ爽やかなスポーティデザインを採用。サブダイヤルはコントラストの効いたホワイトシルバーにすることで引き締まった印象に。
こちらも駆動方式はセイコーが得意とするソーラーGPS衛星電波修正。世界中どこにいても、ボタン操作ひとつで今いる場所のタイムゾーンを特定し、現在地の正しい時刻に修正ができる。
1961年、東京都出身。東京ヤクルトスワローズでの現役時代を経て、2012年に北海道日本ハムファイターズの監督に就任。10年間の監督時代を通じてチームを2度の優勝に導き、2023年にはWBC日本代表の監督として侍ジャパンを世界一に導いた。
<スーツスタイル>
スーツ ¥326,700/ラルディーニ(トヨダトレーディング
プレスルーム
tel.03-5350-5567)、他スタイリスト私物
<ジャケットスタイル>
ニットジャケット ¥132,000、ポロニット
¥90,200、パンツ
¥59,400/すべてラルディーニ、シューズ
¥53,900/セバゴ(すべてトヨダトレーディング
プレスルーム tel.03-5350-5567)
Photography(Model)/Naoto Otsubo
Photography(Product)/Takeshi Hoshi
Styling/Masato Nakahara
Hair&Make-up/Nozomi Ishimoto
Edit&Text/Shunsuke Hirota
Production/KODANSHAtech
セイコーの名にふさわしい、
緻密な作りと上質なデザイン
栗山英樹